太陽光パネルにも「廃棄」のタイミングが来る
太陽光パネルの寿命は一般的に20〜30年程度とされていますが、耐用年数を迎えたパネルや故障・破損したパネルは適切に撤去・処分する必要があります。導入時にはあまり意識されませんが、将来的に必ず発生するコストとして知っておくことが重要です。
2022年に義務化された積立制度とは
大量廃棄による不法投棄や環境負荷を防ぐため、2022年7月から売電収入のあるFIT・FIP認定設備(10kW以上が主な対象)については、廃棄等費用の積立が原則義務化されました。売電収入から自動的に一定額が積み立てられる「源泉徴収的積立」が基本の仕組みで、外部機関が管理するため、事業者が使い込んでしまうリスクを抑える設計になっています。住宅用の小規模設備(10kW未満)は現時点では努力義務にとどまりますが、将来的な制度拡大の可能性もあります。
廃棄・撤去費用の目安
- 撤去工事費:一般的な戸建て住宅用(4〜5kW程度)で15万〜30万円程度。
- パネルの処分費:リサイクル業者への処分委託で1枚あたり数百円〜千円程度が目安。
- 足場・配線撤去などの付帯工事費:屋根の状態や設置方法によって追加費用が発生する場合があります。
積立をしていない場合のリスク
住宅用で積立が努力義務にとどまる場合でも、廃棄費用を準備していないと、耐用年数を迎えたときにまとまった出費が必要になります。売電収入の一部を将来の撤去費用として自主的に積み立てておく、あるいはメンテナンス契約に廃棄費用の見積もりを含めてもらうといった準備をしておくと安心です。
導入前に確認しておきたいこと
設置業者によっては、将来の撤去・廃棄まで含めたトータルコストの説明が不十分なまま契約を進めるケースもあります。導入を検討する際は、初期費用や売電収入だけでなく、「20〜30年後の撤去・処分費用がどの程度かかるか」も見積もり時に確認しておくことをおすすめします。